日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【文型】〜かもしれません

例によって、授業準備で

例文を探しまくる。

でも、これだ!という例文になかなか出会えない。

世の中にはたくさんの例文があるのに、今、目の前にいる学生のための例文が

見当たらないのはなぜ??

 

そんな中でも学生に合いそうな導入を選ぶ、アレンジするが

まあ、見事に玉砕です。

 

でも、ここで奇跡が起こります。

学生が 「娘が富山にいきました。雪が降りました。」

と話し出した。

おいおい、どうした?全然関係ないぞ。

でも、一生懸命話そうとしているのでがんばって聞く。

風薫る5月に雪??とか先入観を持ってはいけません。

とにかく聞く、そして最後の最後に出てきたのが

「冬の服を着ないので、風邪をひくかもしれません、心配です」

と、きた。

うおぉーーーーーー!

素晴らしい!

学生に助けられ、「かもしれません」を教えることができました。

 

授業が終わって反省。

「〜かもしれません」は何を準備すればよかったんだ?

っていうかそもそもさあ、「かもしれない」なんて使う??

っていう疑惑が湧いてきて、眉間にシワを寄せながら

次男の音読を聞いていたら

 

「猫のけづくろいのなぞ。(中略)猫は綺麗好きと聞いたことがあるから

自分の体をきれいにするためにしているのかもしれない」

なんて言ってるじゃないか!

そうか、このくらいの長い文脈の中でこそ

「かもしれない」が使えるんだな。

例文は短ければいいってもんじゃない。

まさに文脈化に落とし込まないといけない。

 

これだ!っていう例文を見つけるのではなく

場面を見つける。

頭を切り替えていきます。