日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】心配する心を表現する

会話力を上げる、簡単に言うけどさあ

どんなことなんだろうと考える日々。

 

介護クラスの単語の授業。

ちょうどその日は体の部位やらそれにまつわる単語を

復習する日でした。

なので、それらの単語を使ってアルバイト先の施設の

利用者さん(お年寄り)との会話を作ってもらいました。

 

いつもは短い文しか作れない学生もこの時ばかりは

2往復くらいの会話を作ってくれます。

特徴は「河合さん」とか具体的な名前が入っていること。

個人情報ダダ漏れ

もう、実際に使う想定というか、あの時言いたかったことを

思い出して作ってくれます。

 

一番できる子が作った会話

A:どうしたんですか?

B:私の腕は、自転車に乗った時に怪我をしました。

 

目の前の人の腕が、いつもとは違う様子だったら

A:腕、どうしたんですか?

B:自転車に・・・・

 

これでいいんですよね。

そこで気がつきました

目の前の人を心配して声をかけたい気持ちは

正しい文章を言わなければいけないという気持ちに

負けてしまうんだなあと。

 

こんなのもありました。

A:髪を切ってしまったんですね

中略

A:とても美しいですね。

 

言いたいことはわかります。

ちょうどその日、髪を切った子がいました。

出席を取る時に私は

「あ、◯◯さん髪の毛切りました?」

「素敵ですね、似合ってますよ」

という会話をしました。

それを思い出して〜〜〜とクラスに言うと

さすが言われた子は覚えてました。

 

「あ、髪切りましたね」でも「あ、髪型・・・」でもいい

とにかく心をこめて言えば相手に通じます。

そして最後に「似合ってますね」これでいいんだと思います。

 

簡単でもいいからとにかくしゃべってみてね

と伝えました。

バイトで少しでも生かしてくれればいいなあ。