日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【オンライン授業】スマホで調べてことなきを得るのは結局学生が損をする

JLPT演習問題とFBが続きます。

これはみんなが間違えやすそうだっていうのがわかってきたので

その問題を改めて確認できるように準備をします。

 

今回は「こわれる」「われる」「きれる」「やぶれる」

この違いがわからない人が多かったのでグループワークをします。

「それぞれの単語を使って文を作ります。」

このざっくりした指示がこの後の混乱を招きます。

 

反省点として

◯◯が「   」

という文で作ってもらうべきでした。

なぜなら、ものによって使う動詞が変わるということを

確認したかったから。

逆に言えば、それだけが今回の重要ポイントです。

 

ブレイクアウトにしてみんなで話し合ってもらいます。

そして発表してもらうわけですが

「ガラスが粉々に割れました」

はいこの文が出てきた時点で自分で作ってないなとわかるわけです。

 

「犬がかびんをわりました」

だから言わんこっちゃない。他動詞も混ざってきて

若干の混乱

 

「スーパーのりんごが売り切れました。」

「充電が切れました」「電話が切れました」

しまった!こんなのも出てきた。

物しか想定していなかったので

このような表現が出てきて一瞬ひるみましたが

その「切れる」はどういう意味?と冷静に確認。

 

みんなが出した文をまとめて

自分が用意したイメージを見せて

それぞれの言葉のイメージを伝えます。

これは参考になったのか、画面を保存している子が結構いました。

 

さあ、じゃあ、JLPTの問題にもどって

あらためて答えを考えよう。はい、問題読んでください!

「まどの ガラスが こわれています」

いやいやいや、違うでしょ・・・

 

今までの授業聞いてた?

これには他の学生からツッコミが入って

われていますだよね。と確認できました。

 

自分の頭の中をフル回転させて

間違えたり、変な文章作ったりしながら

成長していくんだよ!

スマホで調べて、その場しのぎをすると結局は

自分の力にならない。

 

だからこそ、教師はその貴重な間違いを歓迎し

成長につなげていく役目があるんだと改めて思いました。