日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【ちょっと成長】絞り出させる

話せるようになったなあと感じる瞬間っていくつか

あると思うんですが

自分の頭の中に言いたいことがあって

それを表現したいけど、なんて言うんだ?

手持ちの語彙にそれらしきものが見当たらないし・・・

でも、この言葉ならなんか近いからとりあえず言ってみよう。

の瞬間だと思います。

 

その絞り出した答えを教師はしっかりとキャッチしなければいけません。

分からない時は 意味が分からないのか、はっきり聞こえないのかも

伝えないと、絞り出していることばがすぐに引っ込んでしまいます。

 

「降らずとも雨の用意」

という言葉、これはどんな意味だろう。というのをグループワークで

考えさせて発表させました。

 

『オコラナイ・・・』

(え?先生いきなり怒りませんから大丈夫ですよ)

私「おこ?もう一度言ってください」

『オコラナイコト ジュンビスル』

私「あ!起こらないことでも 準備する」

 

雨が降らなくても・・・を予想していたので一瞬わかりませんでしたが

学生はがんばってました。

ちゃんと最後まで待って聞いてよかったと思いました。

 

そして発表した学生を最後みんなで拍手

彼女は今日、絞り出したその言葉をひとつ自分のものにしたと思います。

 

オンラインだと絞り出すのを待てないけれど

絞り出しやすい環境を整える

=まちがえても大丈夫は教師ができること。

地道にやっていきたいと思いました。