日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】続かせたいなら努力が必要

会話力をつけたいと切望する学生が集まる

N2のクラス。

 

夏休み明けみんなに聞いている

「夏休みに食べて美味しかったものは?」の質問をしました。

「スイカです」「アイスクリーム」「モモ」「タピオカミルクティーが美味しかったです」

かわいい!

別のクラスはほぼ8割が焼肉だったのに比べると本当にかわいい!

 

でもやっぱり単語なんですよね。

私は会話を想定して「◯◯さん、夏休みに食べたもの何が美味しかったですか?」って

1人ずつ省略せずに質問をしているのに「モモです」

聞き取れずに聞き直すと「モ、モ」と答えます。

いやいやいや!それ違うやろ。

 

「果物の桃です」でしょ!

そんなこと日常でやったら失礼ですから!!

 

日本語は一文字目を短く発音する傾向があるので、聞き取れないことが多いです。

音声学の先生曰く、一文字目はほとんど聞いていない

頭の中で補って聞いている場合が多いと。

分かります!私は3拍の苗字から2拍の苗字になったので

聞き取ってもらえなくてあらゆる工夫をしています。

 

話がそれました。

 

そして昨日は笈川先生の授業を受けました。

型を教えてあげると、まあ便利!ってことで使ってもらえるそうです。

なるほど!!

 

だから私もこの美味しかったものはなんですか?の質問に対し

型を示してから答えてもらるべきでした。

1分間スピーチの時は型を示していたんだけど雑談ベースだったので

そこまで気が回りませんでした。

 

でも、この雑談をこなすことこそ、会話力。

大事です。

 

「◯◯で買った□□がとてもおいしかったです。」

「◯◯と一緒に食べた□□がおいしかったです。」

「◯◯の時に食べた□□がおいしかったです」

 

そして、この後に味の具体的な感想を続けて言わせる。

このくらいしないといけなかった。

そうするとそこから

 

「へ〜〜高くなかった?」

「◯◯さんとどこで食べたの?」

「その時は何をしたの?」

と、会話が広がるきっかけにもなります。

 

こんな単純な工夫の思い付かないなんて・・・

自由に答えさせたいと思っていたけど

自由に話せないから勉強しているんです。

まずは型を教える、そこから自由に話していくんですよね。

 

よし、感じのいい型をたくさん考えるぞ!

型の研究は、また後日。