日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【日本語教師あるある?】関西弁に冷静ではいられない自分

子どもの野球のコーチに

ネイティブの関西弁を話す人がいます。

関西弁なんて今じゃテレビで毎日のように聞きますし

なんなら、「めっちゃ」とか「ごっつ」とか

自分で使っている関西弁だってあります。

だから、関西弁にそれほど驚かないと思っていましたが

ネイティブの関西弁の迫力は全然違いました。

 

「なに見とんじゃい!!!」

「そんなレベルの低い野球やってんのとちゃうぞー!」

「バカっ!」

 

いやいや、まじびっくりだから!

何見とんじゃい! は

何を見てた? 何を見た?(多分過去形なんですよね)

いや、アスペクトで「何を見ているんですか?」

なんなの??

 

当の子どもたちは 怒られていることが伝わっているので

それで十分。

 

「あらへんの?おらへんの??」

「いーへんやないかぃ!」

 

「ないんですか?いるんですか??」

「いないじゃないですか!」

かな。「へん」が「ない」の役割を果たしているのか?

頭の中でどうなってんだどうなってんだ??

と考えてしまう自分。

 

子どもたちはもちろん、怒られているのがわかっているから

とにかく怒号が止むのを待ちます。

 

「そんなことしとるからダメなんや、この なまくら!!」

 

な、なまくら???

「刀をなまくらにしてしまいました」と進撃の巨人でミカサが言っていたので

使い物にならないくらいの意味だってことは なんとなくわかります。

え?動詞? な形容詞?

私だってギリギリ1年前くらいに理解語彙にエントリーされた「なまくら」です。

子どもたちがわかるはずもなく・・・

 

はい、子どもたちはとにかくダメなことは伝わっているので

それでOKです。

 

東京で勉強した学生が西の方で就職して

何が何だかさっぱりわからないなんて話を聞きます。

野球ならまだいいですが

職場となるとミスコミュニケーションは避けたいですよね。

 

関西弁ってなんか、怖い。怒ってる。

なんて印象をもちますが違うんですよね

その奥には愛があるんですよ。

野球の場合は、子どもたちにうまくなってもらいたい、強くなってもらいたいという

気持ちがあるからこそ言い続けてくれます。

 

関西弁でも、違う言語でも、その先にある

その人の心を理解できるようになったら

いいなあと グラウンドの片隅で思う私でした。