日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話練習】会話の始め方:すっかり忘れていたこと

養成講座の実習で先生にめちゃくちゃ言われました。

日常生活の中で突然

「果物の中で何が一番好きですか?」なんて聞くことはまずない。

「◯◯さん」と声をかけて会話が始まります。

「あのぉ」「ちょっといいですか?」なんていうのも

会話を始める時に使います。

 

そんなことをすっかり忘れてしまい

「いろどり」を使ったゼロスタートのクラスで

教科書にある会話をさせることに必死になっていました。

そしたら、ある日突然学生が

「◯◯さん、何にしますか?」と言ったんです。

うわーーーーこれ、すごい!

◯◯さん入っただけで真正性がぐっと上がります。

 

__ 会話の始め方を慌てて伝える __

その学生の会話が終わったところで「◯◯さん」と始めたところが

すごくよかったです。と盛大に褒めました。

そしてみんなもこれは言ってほしいことを何度も伝えましたが

響いたのは数人・・・

その場の思いつきで伝えたところでだめですよね。

一応通訳さんがスタンバイしてるので通訳してもらいましたが

それでもダメでした。

 

__ 教師は教科書にないことを話す __

ならば、私が必ず「◯◯さん」と言って会話をはじめるようにすればいいんですよね。

そして、それを何度も聞いているうちに、学生が自然に真似をする。

それをやった学生を他の学生も真似をする。

この連鎖で身につけることができるのが母語話者に教わるメリットなのかも

と考えました。

 

__ 会話の終わり方 __

これも重要。

A:「何が好きですか?」

B:「私は肉が好きです」

A:「・・・・」

終了。

聞いておいて返事なしかよ!と突っ込みたくなるけど

会話練習の中ではこれが起きてしまいがち。

だって教科書に書いてないんだもん。

 

Aの返事は書いてないけど、教師は常にこの返事を言う。

やがて学生も真似をするはず。

よし、これは必ずやってみます。

 

__ こんな簡単なことに気がつかない __

このブログを書いてみて始めてこれらのことに気がつきました。

そんなの当たり前だろ!と思うでしょう。

そんなのも知らなかったの?と怒る先生もいるでしょう。

でも、これが日本語教師をはじめて1年半の実力です。

悲しい・・・

でも、一歩ずつ成長はしているからそこに注目してがんばろう。

 

 

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