日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【文型】〜おかげで

今日の授業は「〜おかげで」

これはちゃんと使えるようになって欲しいと思う文型なので

気合を入れます。

 

__ 導入 __

「感謝している人、誰ですか?」

両親8割、他友達、先生と言ったところでしょうか。

「どうしてですか?」

日本人だって両親への感謝をはっきりと言葉で述べるのは難しいもので

学生たちもすぐには出てきませんでした。

「留学できました」「日本に来ました」

「いい人になりました」

 

「両親のおかげで 留学できました」

「両親のおかげで日本に来ることができました」

 

__ 前件、後件の確認 __

接続を確認した後で、まずは後件を先に確認します。

後件は結果です。いい結果です。

「いい人になりました」も結果だよなあ。

でも、繋がらないよなあ。

頭の中でモヤモヤを抱えたまま授業は進みます。

 

前件は主に動詞のよく使う形

「〜してくれた」「〜してもらった」を確認。

 

__ 文作 __

前件埋め、後件埋めのワークを経て

いざ文作。

 

『両親のおかげで素晴らしい人になれました』

この類の文作がたくさん出てきました。

 

ここで私は腹を決めます。

まず、両親に最大限の敬意を払った後

でもね、、、

日本人は自分で自分のことをこんなに褒めないんだよ。

言いたいことはわかるけど、こんな風には褒めない。

 

「母のおかげで料理が得意になりました」

ぐらいかな。と伝えました。

伝わったのだろうか・・

 

__ 宿題を確認 __

大丈夫だ!みんなできてる!

いや、1人頑なにこの文章が・・・

「両親のおかげでいい人になることができました」

後件がちゃんと可能形になっているけど・・・

話聞いてた??

 

文作を見る限り、授業で扱わなかったパターンも出てきているので

まあ、使ってみようという気になってくれたのかな。

次回の授業から、意識して「おかげで」を使っていきたいと思います。

いや、その前からバンバン使ってた。