日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【聴解】聴解授業に達成感を!

この問題は何も印刷されてません・・・

JLPTの聴解問題はこんな問題が出てきます。

ですから、授業では何も見るものがなく

ただただ流れる音と格闘する授業になるので

非常にぬるっとした仕上がりになってしまいます・・

そんなぬるっと仕上げの聴解授業で

学生が達成感を得られる投げかけを試行錯誤しています。

 

__ 日本人の会話、なりきって言ってみる __

会話文、即時応答は本当にその辺にある普通の会話。

省略あり、縮約あり、察してくれ発言ありの

難しいやつです。

ですから、それらをなりきって音読してもらっています。

 

先日は「ただ・・・、そうは言っても、だからって」と同意しない時の

言い回しを勉強したのでひたすら、それっぽく言ってもらいました。

だんだん上手くなってくるのが分かるんですよね。

すごく短いですし。そこで盛大に褒めます。

続く練習問題でこの言い回しが出てくるとやっぱり

聞き取れるんですよね。

自分が一度言ったもの、使ったものは聞き取れる確率が上がると信じてます。

 

__ 書いて文字にしてもらう __

紙とペンを準備してもらって、聞き取れたそれらの言葉を書いてもらいます。

そして、カメラで全員見せてもらいます。

聞き取れましたね、綺麗に書けましたね、ノートの使い方が上手ですね

小さくて使いやすそうなノートですね

もう、なんでもいいからオンラインで頑張っている学生に近づいて

褒めます。

 

書いた言葉はきっと忘れないと思うし

JLPTで出てきたらちゃんと答えられると思います。

 

__ 文字にしてたくさん出してみよう! __

オンラインの良さは、全員が同じ環境で音源を聴けること

そして、「聞き取れたことをここに書いて」とネットを使って

簡単に共有できることです。

 

私はPadletを使っています。

先日はこんな問題をやりました。

ちょっと長めの問題で、男女が旅行に持っていくものを話していて

「この後何を準備しますか?」という質問が続く問題です。

 

着替え、歯ブラシ、カメラ、・・・

みんなで協力すればほぼ全てが揃います。

それらを確認してからそれぞれ、準備してあるか、

それとも準備していないのでこれから準備するのかを分けていきます。

 

自分たちで残した文字(入力したものだけど)を先生が動かして

みんなが見て、クリアに整理していく

なんだか楽しいもんだなあと思いました。

 

これをやった時はなんだか少しだけ達成感があったんじゃないでしょうか。

「先生また来週〜」の声がとても明るかったです。