日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【教科書「いろどり」を使う】日本で生活する人向けの教科書だから

ゼロ初級のクラスで使っている教科書「いろどり(入門)」

本当に、日本で生活する人がまずは困らない状態を目指すように

作られています。

 

イコール、日本に行ったこともない

この時期すぐに行く予定もない

現在の生活で日本語を使う場面がない

でも、ずっと日本語を勉強してみたかったという人には

ちょっと不向きな、いや、不向きとまでは言いません。

なかなか厳しい場面が続きます。

 

__ モデル会話の語彙セレクションがガチ __

一番使う可能性が高いものがモデル会話に使用されます。

先日困ったのがこれ

「日曜日にさくら公園でタイフェスティバルがありますね

 いっしょに行きませんか?」

このタイフェスティバルがカタカナだし、言いにくしでなかな言えない。

頼む・・「コンサート」とかにしてくれ。

わかりますよ、生活者がコンサートに行く機会より

無料でやってる気軽に行けるフェスティバルに行く可能性の方が高いということ。

 

ここで初めて私はモデル会話の語彙は言いやすいものに変えようと気づきます。

 

__ 外来語発音良すぎる事件 __

留学生相手だったら、外来語は別のものだからそれじゃ通じないよ

しっかりと「トイレ」って言いましょう、「トイレッ」じゃないです。

と指導しなければいけませんが

なにせ日本で生活していませんから、彼らの流暢すぎる英語の発音を

訂正するのがかなり難儀です。申し訳ないです。

でも、たくさんたくさん外来語が出てきます。

イベント、バーベキュー、パーティー、テニス

バスケットボール・・・・

これらの発音を直しながらなんか不思議な気持ちになるんです。

自分はそんなちゃんとした英語の発音ができないのに

その発音をダメだと言い、日本的発音に直す。

発音良すぎてもなんとか通じるしね。

ええやんって話ですよ。

 

__ じゃあ、何が楽しい? __

日本語自体を勉強してみたかったという人たちですから

じゃあ何がウケるんだろうって日々考えているんですが

あ、先生と会話したっていう瞬間が大事かなと思っています。

 

だからアイスブレイクが大事。

既習のものを駆使して世間話にもっていかなければなりません。

その技を研究していかなければならないと思います

よし、次はその技を考えます。