日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【大失敗】その失敗は時制なのか、それとも・・・

ゼロ初級のクラスも着々と進んできて

今日の授業は友達とお買い物に行きました。

 

A「これ、どう?」

B「わ〜素敵ですね、でも高いですね」

とか

B「おしゃれですね、それに安いですね」

 

という会話ができるようになるというものでした。

 

先日、行った補習で形容詞についても扱っていました。

みんなが知りたい形容詞を教えてねって言ったら

出る出る、めっちゃ出る。

そんなみんなが使いたい形容詞も含めて今回の授業で使えるようにしていきます。

 

ある程度練習が進んだら、オンライン授業の強みを生かして

最近買った物を見せて感想を言い合うという活動をしました。

モノを持ってこれない人は写真を見せてくれます。

 

A「これどう?」

B「すてきですね、でも高いですね」

 

この会話を聞いて思うわけですよ。

まず、値段はわからない

明らかに「高そうですね」なんですよ。

 

っていうか、買い物で感想を言い合うという課題なのに

やっていることは

買った物を見せて自慢するという活動になってる・・・

 

もう、買った物なんですよ。ああ、過去なんですよ。

過去形習ってないけど・・・

そこで私は動揺してしまいます。やべえ、もう過去に買ったやつやん!

なんならここはチャンスと「高そうですね」で様態の「〜そうです」に

一気にジャンプアップするべきなのか?チャンスなのか?

頭の中がグルグルグルグル

 

今になって思えばクリスマスに欲しい物

これから買いたい物を紹介してもらうべきでした。

11月も終わりなんだからねえ、そんな風に場面設定すればよかったですよ。

 

結局のところ、”それらを買う時”とみんな勝手に想像してくれて

「それに安いですね」「でも、高いですね」を使ってくれました。

ありがとう。

 

私の動揺とは裏腹に活動は盛り上がりました。

ヘンテコな帽子を持ってきてかぶってみせてくれて

わ〜〜面白い帽子ですかと思いきや「かっこいい帽子ですね」と言われて

その感性を否定すべきなのか、それともかっこいいの意味を改めて伝えるべきなのか・・・

 

他の人にも聞いて、別の答えが出たので感想は人それぞれ感を演出しました。

ふーーーー。

 

個人化の活動もいいけど、もう少しよく考えてからにしなくちゃいけないなと

深く反省しました。