日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】「も」の威力

私にとってむずかしい(日本語の)勉強は◯◯です。

これをテンポ良くクラスのみんなに聞いていくというのをやりました。

これは、捻り出さなくても普段から感じていることだから

簡単に出てきます。

 

「漢字です」「会話です」「文法です」

前の人とは違う物を言おうと努力する子、伸びるなあと感じます。

前の人とまったく同じことを繰り返す人、う〜〜〜ん、あと一息!

でもちゃんと発話できたからよし!

 

ちょっとできる子は

「漢字と聴解です」

すかさず私、「え〜〜〜ふたつぅ??」2つともむずかしいかあ。

クラスのみんなが盛り上がります、な〜〜んだ、2つ言ってもいいのかあという空気になります。

 

ここでオチをつける学生も現れます

「私にとってむずかしい勉強は全部です」

「えええ〜〜〜〜ぜんぶぶぅ??」

しっかり盛り上がります。

 

そしてクラスの半分以上聞いたところで変化が現れます

「私も漢字です」

これって、なんだか素敵じゃないですか?

私、モーレツ褒めちゃいました。

「◯◯さんが私もって言いました、前の人と同じ気持ちよくわかりました!」

日本語はあんまりできないけど、コミュニケーション能力が高い学生だったから

自信を持って欲しくて盛大に褒めました。

 

会話っていうかどうでもいい雑談ってほぼ

「私も〜〜〜」で8割済ませられるんですよ。(それはない!)

でも、「私も」の威力はすごいですよ。

共感は信頼を呼び、関係が深まるんですよ。

 

「おなかすいたなあ」「私も!」

  →ご飯食べに行こう〜〜〜

「これ分からないなあ」「私も・・・」

  →じゃあ、2人で誰かに聞いてみよう

「好きです」「私もです」

  →カップル誕生!!

 

すごいですよ、「私も」

小さなことだけど大切にしたいなあと思いました。