日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【ちょっとだけ成長】動揺しない

村上龍さんの13歳のハローワークのまえがきを読んで

仕事選びについて考えるという授業がありました。

 

まず、導入で「あなたが仕事選びで大切なことはなんですか?」という

問いかけがあります。

看護クラスで、就職というものが現実味を帯びているので

ほぼ全員がお給料の話をします。

 

職場選びじゃないんだよ、就職先を選ぶ時じゃないんだよなあ。

ド新人だった頃の私だったら

「アワアワ、そうじゃないんだよ、ちがうよぉ、  

 仕事自体を選ぶときだよぉお」となりますが。

この日の私は違いました。

 

「今みんなが話してくれたのは職場選び だね。

 どんな環境で働きたいのか、どんな施設に就職したいのか」

 

「今日は、13歳のこどもにむけたメッセージを読みます。

 みんな13歳の時、どんな仕事をするか決まってた?」

 

ブルンブルン 学生の首が高速回転します。

 

「どんな風に今の仕事を選んだ? 仕事を選ぶ時に大切なことは

 なんでしたか?」

 

学生の顔が、あの頃の純粋な自分を思い出しているのが

手にとるように分かります。

 

「さあ、これから読むのはそういう13歳のこれから大人になる子供に向けてた

メッセージです。」

 

なになに?この落ち着いた対応。

自分でびっくりしたわ。

 

え?それだけのこと?って思うかもしれないけど

これがコツコツと経験を積むことなんだなあと実感した次第。

 

よく、日本語教師は準備に何倍も時間がかかるので

時給で計算すると最低賃金以下だなんてぼやくひとがいますが

私は違うと思います。

 

お金を払って養成講座に通い、就職します。

いきなりお給料がもらえます。

え?この前までお金払って模擬授業していた人が

今度は(ヘタクソな)授業してお金がもらえるの?

びっくりな事実です。

 

私はこの時、思いました。

これは給料ではなく、私への投資だ。

博打に近い投資だ。

だから私はこの投資されている期間にしっかりと成長して

プロの日本語教師になろうと。

 

この投資期間がどれくらいなのかは私にはわかりませんが

私の場合はオンライン授業が長かったので

まだまだ投資期間だと思っています。