日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【オンライン授業】心が折れそうになった

進学クラス2年生の授業。

オンラインで聴解を担当しています。

もう最後だし、試験があるわけでもないので

卒業までの間は日本語学校を卒業した後に役立つ素材を選び

聴くだけではなく、アウトプットに力を入れています。

 

話せるようにというより、質問できるように と思って授業をしています。

日本の社会に放り込まれて質問一つできなくて

殻に閉じこもってしまったら大変です。

最初が肝心、まずは自分の聞きたいことを質問するを強化します。

 

__ 2年生でしょ? __

いやいや、2年生でしょ?

さすがに質問くらいできるでしょ?って思うでしょうができません。

N4の文法はおろか、N5も使えてません・・・

 

コロナでなかなか出かけられない

国籍単一クラスで母国語で話しがち

バイトもしていない

 

この状況では全然話せるようにならないし

話せるようになりたいという気持ちも芽生えないようです。

 

__ それでもがんばる __

それでも卒業した後、使うよね。日本語。

日本にいるんだもん。

 

ということで「合コンにどんな服を着ていけばいいか」とか

「友達の誕生日会に何を持っていけばいいか」なんて会話を聞いて

練習をします。

代入も自由に作って練習してもらいます。

 

__ 態度が悪くて切れそうになる __

彼らの数ヶ月後を想像し授業を準備し臨んでいるのに

「なにやるんですか?」「え?僕が?」

「なにも(聞きたいことが)ない」

なんて言葉を言われると、

腹の底から

 

はーーーーーーーーーーーーーーーっ

ってため息でますよ。我慢するけど。

 

他のクラスだったら知りたいことをこの文型使って聞いてきますよ。

と、他と比較しちゃいけないんだけど・・

 

途中、「なに、私ひとり、笑顔作ってがんばってるんだろう・・」

と、顔の筋肉が重力に任せて下に落ちるのを感じました。

 

__ それでもやるのがプロ __

私の人生じゃないし、もう、好きにするがいいさ!と

投げやりな気持ちになった時に思い出します。

去年の卒業式で、ずっとオンラインで一度も会ったことがなかった

学生達から「先生に色々教えていただきました、ありがとうございます」と言われたことを。

 

コロナだし、オンラインだし、進路で悩むけど

先生はいつも私たちのために努力し続けてくれたと言ってくれるんですよ。

 

そうだ、私は彼らの先生なんだ。切れてる場合じゃない!

表情筋に再び力を入れて、気合を入れ直します。

 

顔が笑えば気持ちもついてくる。

とにかく頬を上げて、やるしかない!

 

教えるってパワーがいりますね。