日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【日本文化】じゃんけんしようじゃないか

教材で「じゃんけん」についてのものがありました。

教科書に沿って、一通り終わってからが本番です。

日本人の日本語教師として

彼らが、日本社会でこれから待ち受けるであろうジャンケンという勝負に

気負いせず、ハンデなしでしっかりと挑めるようにサポートします。

 

はい、まず隣の人とじゃんけんしてください!

 

__ さて、かけ声は? __

はい、どうぞ〜3回勝った人が勝ちですよぉ。

シーーーン

そりゃそうだ。真面目な授業の中でいきなりじゃんけんって!

最初は戸惑いが隠せません。

 

「じゃんけんぽん!」「じゃんけんぽい」

同じだったら??

あいこでしょ

 

このかけ声のリズム感も練習です。

じゃんけんで何かを決める時は突然訪れますからその時に

そのリズムに乗れなかったらいけませんからね。

 

__ 先生、これなんて言いますか? __

じゃんけんをしているうちに、母語ではわかるけど日本語でわからないことが出てきました。

「先に3回勝った方が勝ちという場合はなんて言いますか?」

おお!それ、伝えようかどうか迷っていたやつだ。

「東京では さんま! です」

「5回だったら ゴぉマ」です。

実際にやってもらってこれも覚えてもらいます。

 

__ さあ、じゃんけんで何を決めますか? __

じゃんけんで決める時ってどんな場面?

じゃあ、どんな会話をするかな?

ということで、じゃんけんをするまでの会話も考えてもらい

そしてじゃんけんまでの会話を発表してもらいました。

 

最初はポカーンとしていた学生も

この頃にはきちんと会話を作って発表してくれました。

 

発表の中に AチームとBチームを決めましょう。っていう会話がありました。

おお!これも伝えようと思っていたことじゃないか!

 

__ 2つに分かれる時のじゃんけん __

これはじゃんけんとは言わないのかな?

2つのグループに分かれる時は

「グ っと パ〜 でわかれましょ!」

もしくは短く

「グっとパっ!」

 

はい、これで彼らがいつかどこかで2チームに分かれる時に

間違えてチョキを出す心配がなくなりました。

 

__ リズムが大事だから __

じゃんけんぽん!のリズムだけじゃなんか合わない時ありますよね。

そこでよく使われるのが

「最初は グー じゃんけんぽん!」

これも紹介して練習。

最初の頃より格段に、それらしくなってきました。

 

__ チャンスを逃して欲しくないから 1対大人数じゃんけんも練習 __

そんなものも練習するんかい?ただ遊んでるって話もあるな・・・

よくありますよね。「1人」対「大人数」のじゃんけん。

立ってじゃんけんを始めて、負けた人とあいこの人が座っていきます。

 

勝った人が、今度は前に出てもらってみんなとじゃんけん

何回かやりました。

 

そして、この方法は自分の国にはないと言ってました。

おお、そうか。それは練習してよかったわ。

 

 

グー、チョキ、パー の導入から

格段に上手にじゃんけんができるようになって終了。

さあ、いつ日本人とじゃんけんをする日が来るかな。

その時に今日の日のことを思い出してもらえたら嬉しいです。