日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【日本文化】折り紙を折ろう!に詰まってる日本人の基本OS

折り紙で鶴を折って、映えを目指す授業ではない

そこに潜む、日本人の基本OSを感じてもらいたい。

ってオーバーだろ!って思うかもしれないけど

案外学ぶことは多いと私は思っている。

 

角を合わせて折る

 適当にやると、そのズレが最後とんでもないことになる

 小さいことをコツコツと積み上げる感覚

 

折り目をつける

 たかが折り目、されど折り目

 折り目がなければ目印がない

 次の工程がうまくいかない。

 一瞬無意味に見える工程が次につながるこの感じ

 

しっかり押さえる

 幼稚園の時は「アイロンかけます〜〜」って言ってたな

 適当に折るのと、しっかり押さえて折る

 仕上がりに違いが出るのを感じてくれるかな。

 

なんてことを内心思いながら、語彙を確認。

四角、三角、正方形、長方形、直角、角、表、裏

そして

山折り、谷折り、角を合わせる、裏返す、上下を逆にする

 

さあ!兜を折ります!ってなったら

「カブト!!」と盛り上がってました。どうやら

仮面ライダー カブト」(水嶋ヒロ主演、2006年放送)で知っていたらしい。

 

日本語の説明だけで、どうにか折る学生

分からない時は、ホワイトボードの語彙をチラチラ見て頑張ってました。

 

途中、A4用紙で封筒を作るという作業にも挑戦。

これ、実際役所から送られてきたことがあって

私自身苦戦したもの。

「折り線」「のりしろ」などが印刷されたものを順番に作業して

封筒を作りました。

 

兜、ピアノ、紙飛行機、箱を作って最後にはみんなで

紙飛行機を飛ばしました。

自分が作った作品を撮影する学生を見ると、やっぱり

なんだか嬉しいですね。

余った折り紙を何枚か持って帰った学生たち、何か作ってくれるのかな。

 

折り紙だけじゃなくて、「何か」を持ち帰ってくれることを

先生は祈ってるよ!