日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【文型】〜かけの

そうです、「壊れかけのradio」の「〜かけの」です。

このラジオ、壊れていると思います?

それとも壊れている途中?

はたまた壊れる寸前?

 

歌詞を見ると・・

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何も聞こえない
何も聞かせてくれない
僕の身体が昔より
大人になったからなのか
ベッドに置いていた
初めて買った黒いラジオ

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いや、完全に壊れてますね。これ。

例文では絶対取り上げないことを決意します。

 

__ 簡単な文型に潜む罠 __

一緒に使う言葉がある程度、限られている文型ってあるんですよね。

この文型はまさにそれだった気がします。

グループワークで食べかけのパン、読みかけの本、飲みかけのお茶

イメージを見せて文型を使って表現してもらい

最後に「?かけの?」を自由に考えてもらいました。

ここで与えた自由がいけませんでした。

 

洗いかけの洋服

見かけの映画(こちらは2グループから出ました・・・)

 

ええ?まあ、そうだよね。そうだよね。

でも言わないのよ。

どうして言わないの?理由がすぐにわからなくて次の授業までに

考えてきますと言いました。

 

__ つづいて「〜かけて」 __

瞬間動詞を繋いで「言いかけてやめた」「歩きスマホで人にぶつかりかけた」

先程の途中とは違い、こちらまだはやっていないことを表しています。

ぶつかりかけて 大丈夫だったをPCの前で熱演したので

ぶつかってはいないというニュアンスは伝わったようですが

その後の練習問題で例文のチョイスミスをします。

 

「その自転車壊れかけているので乗らない方がいいですよ」

「風邪が治りかけたのにまた悪化してしまった」

先程のとは違って

みんなの頭の中にあるのは だんだん壊れていく自転車

だんだん治る風邪でしょう。

え??こっちも途中じゃん!!

 

__ 反省 __

学生が普段の生活でこの言葉を聞いてわかる、そして使えるように

なるのが授業の目的です。

まずは一番わかりやすい例文を使って導入して

とにかく使ってみる、言ってみるができるようにならないと。

 

シンプルに使えるようにするを念頭において

次回リベンジをしたいと思います。