日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【授業準備】やりもらい のパワーアップで出てくる「やります」を考える

そうです、

『さしあげます』

『いただきます』

『くださいます』

そして 『やります』

 

『さしあげます』は「あげます」の謙譲語

『いただきます』は「もらいます」の謙譲語

『くださいます』は「くれます」の尊敬語

 

そして、でました。

『やります』

『やります』の謙譲表現が「あげます」

 

「インコにエサをやりました」

「弟に本を読んでやりました」

 

と、声に出してみた。すかさず、小6の長男が

 

なんかひどくね?

 

そうなんですよ。語感きつめですよね。

 

うちなんて毎朝「鳥さんにエサあげた?」って会話してますからね。

「エサをやる」なんて言葉を使った瞬間から

なんか、インコさんが遠くなるし、可愛がっていない風が出ますよね。

 

でもまあ確かに、オフィシャルな場面で

「社長は忙しいながらも、毎朝かわいがっているワンチャンにご飯をあげます」

なんて言ったら、おいおい大丈夫か?この大人?ってなります。

この場合は間違いなく

「社長は忙しいながらも、毎朝愛犬にエサをやります」

と言った方が聞いている大人は安心です。

 

しかし、私が教える学生は、そんなレベルに達していないんです。

やりもらいの、復習を挟んでから

この敬語表現を教えようという段階の学生たちに

この『やります』をどう教えるのか。

 

私の結論

最終的に「えさやり体験」「水やり当番」

この2つが理解できればひとまずOKにしよう。

この言葉に出くわした時に「ああ、あげるんだな」と分かれば

どんな体験か、どんな当番かを正しく理解して行動できるかなと。

 

さあ授業はどうなるか・・・