日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】先生あのね

「先生あのね」

これ、小学校1年生の時に国語の教科書に出てきましたよね。

「先生あのね」から続けて先生に自分が言いたいことを話す

ってことなんでしょうね。すごく覚えています。

「先生あのね」って絶妙ですよね。

「あのね」という言葉の幼さが絶妙。

子どもの心の中にある言語化できていない思いを

いいんだよ、ゆっくりでいいから話してごらんという優しさに包まれています。

 

夏休み明けの授業。

だれだって、だるいですよね。

日本語も忘れちゃったよ。ですよね。

だらけてるんじゃないよ!さあ勉強だよ!!って叱咤激励するより

私はこの「先生あのね」方式をとることにしました。

 

「夏休み一番美味しかったものはなに??」

これはどのクラスでも盛り上がります。

(緊急事態宣言中だと言うのに、新大久保で食べた焼肉とか

熱海で食べた煮魚とか出てくるのはまあ目をつぶって・・)

 

1人1人としっかりと向き合って話し、そして共感する。

なんなら「いいな〜〜」と羨ましがる。

もちろん自分で作った国の料理が美味しかったと言う子もたくさんいます。

「はい、じゃあ今度先生に作ってください」

このセリフが昨今において、どれだけ難しいことか、実現不可能なことか

分かっていても言うことにしてみました。

(これ、私にとっては大きなキャラ変)

 

すると、まあ、どうでしょう

みんな笑顔になって、その後の授業もがんばってるんですよね。

ほんの少し信頼関係が築けたのかなと思ったわけです。

 

やっぱり日本語を勉強するって 日本語で人と話すこと。

これが1番のベースになると改めて思いました。

今後もこの先生あのね式を パワーアップして続けていこうと思います。