日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【経験を積む】川柳の授業にチャレンジ

介護のクラスで「川柳の授業やりませんか?」

とお声がけいただいたので、間髪入れずにやりますやります!

と手をあげてチャレンジすることにしました。

 

ゴールは川柳を作ってその作品をネットから応募する。

それを1時間でやります。

 

__ まずはモチベーションをあげる __

今回は賞品があるので、しっかり紹介。

自分たちが作った文章で賞品がもらえるかもしれないぞ!

眠気がふっとんだのかみんな、目がカッピラいてます

早く、その川柳とやらの作り方を教えてくれ!の雰囲気です。

 

__ 今回はとにかく応募がゴールなので __

面白い留学生川柳をサンプルに5、7、5の拍の取り方を確認。

今回は促音、拗音、撥音については触れずに

字余り、字足らずで大丈夫だから!と進めます。

 

そして、この川柳、どこが面白いなあと思った?と聞いてみたのですが

学生のレベル的に、面白いとはすぐに感じられないようです。

言葉が凝縮されているので、そこから想像するのが難しいみたい。

みんなでゆっくり読み解くと「ああ〜〜〜」とやっと理解。

 

__ まずは穴埋め __

いきなり作るのは難しいので、介護の川柳からみんなも共感できそうなものを

ピックアップ

 

□□□□□ ひとことあれば がんばれる

 

ここの5文字何が入る?面白い!かわいい!難しい!

なるほどなるほど。

で、私が「ありがとう」なんてどう?と出します。

(これは学生からは出ませんでした)

セリフ、人が話す言葉をそのまま入れてもいいよね。

 

この説明は響いたらしく、後で作る作品にセリフを入れた学生が多かったです。

いくつか穴埋めをして、なるほどなるほどとなったところで

よし、次は自分で作ってみよう。

 

__ 思い出してみて! __

ワークシートを用意して、まずは自分の頭の中にある

面白いことや、嬉しかった、大変だったことを引っ張り出します。

これにすごく時間がかかる。

途中、みんなやる気ないのかな?と思うほどペンが動かない。

でも、根気強く続けると自分の仕事を振り返りあれこれ書き始めます。

 

どんな場面? 誰がいますか? どんな気持ち?

どうしてそう思ったの?

こんな問いで記憶をたぐり寄せました。

 

__ よし、5、7、7にしてみよう! __

最初は5、7、5にならなくてもいいからとにかく文章にしてみよう!

ここで机間巡視じっくり学生の話を聞く。

(これが、めちゃくちゃ可愛い!面白いことを一生懸命話してくれるけど

 よくわからなくて、でもやっと私に通じるとすごい笑顔になってくれます)

言いたいことはあるけど、5、7、5の形にするのが難しい。

とにかくいろんな言葉を出してみて考える。

それを並べてみる。

 

気がつくと、私が用意した5、7、5のマスに言葉を書き込んでいる。

すごいぞ。

時間もなかったので、すぐさまそこでサイトを紹介して応募。

住所も入力しなくちゃいけないので四苦八苦しながら応募。

 

__ 賞品のため?ものすごい粘り __

早く終わった子がまだ応募できていない子を助けて

なんとかみんな応募することができた。

時間がオーバーしてもがんばっている子たち。

すごい粘りです。

 

__ 応募前に最終チェックするべきだった! __

応募した作品をワークシートに書いてもらって回収しました。

あとちょっと直せば完璧!って感じの作品がありました。

字余り、字足らずどころか、完全なる自由律も作品もありましたが

なんだかみんな味があってよかった。

 

職員室に戻って周りの先生に見せたけど、うんうん、いいじゃないって

感じでどうにか及第点の授業にはなったのではないかと。

この日は応募で終わってしまったので、今度みんなに発表してもらおうと思います。