【ちょっと考えたこと】色々なクラスを指導する上で考えること
日本語教師3年目ともなると、色々なクラスを受け持つようになります。
学生の国籍も様々です。単一国クラス、混合クラス。
実はそんなことは教える上では大して重要ではなく
一番重要なのは、彼らの「最終的な目標」であるということを
強く意識するようになりました。
これから色々なクラスを教える上で教師が調節する項目を考えてみることにします。
今日はどのクラスにも必ずある漢字の指導について考えました。
①見て意味がわかればいい。
完全なる試験対策です。しかし見てわかるだけだと聴解では苦労します。
肝心なキーワードが聞き取れないということがしばしば起こります。
②意味がわかって読めればいい
このレベル感が一番多いのかな。
試験でも対応可能、日本での日常生活でも問題なく過ごすことができると思います。
文字にしたかったら音声入力なり、自動変換なり使えばいいので
生きていけるでしょう。
③意味がわかって、読めて、書くことができる
これは日本で仕事をする上では重要なスキルです。
手書きで業務日誌やメモ、引き継ぎをしなければいけない場面があるような
お仕事の現場では絶対に必要なスキルです。
ひらがなで書いてもわかるけど、多くの人が読むとなると
漢字が入っていた方が、読みやすく誤解を産むことも少ないでしょう。
ですから、書ける漢字は書く、その書ける漢字を増やしていくが大切になります。
④意味がわかって、読めて、きれいに書くことができる
私の完全なる個人的な感想ですが
漢字をきれいに書くには、それなりの努力の量が必要です。
生まれついた才能とかではありません。
どれだけ真剣に漢字と向き合って、たくさん書いて
きれいに書きたいという気持ちを持ち続けていたか。
それが全てきれいな漢字に現れます。
それを見た日本人はどう思うのか。
「がんばってるね〜」「きれいに書くね〜」と
高評価間違いなしです。
高評価は好印象に、好印象は良き人間関係に
良き人間関係は、働きやすい職場環境につながっていくと
私は思っています。
そりゃあもちろん、字がきれいで無愛想な人はダメですよ。
漢字を楽しんで勉強できるような授業を考えなければいけませんね。
これは次の課題とします。