日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】自分の好きなものを言葉にしよう

日本に来て、日本でアルバイトをはじめて

仕事の上では、なんとかかんとかがんばっている学生たち。

仕事で日本語がうまく使えないのは、緊急の課題ですから

日本人の方にもご協力いただいてがんばっている様子です。

 

仕事に少し慣れてきた頃、今度は職場の人と少しずつコミュニケーションを

取りたいと思うようになります。

職場の日本人も若い留学生が自分の職場に来たらあれこれ聞いてみたいと

思うのでしょう、色々話しかけてくれます。

でも、その雑談がうまくいかなくて

なんだか通じなかった・・・という後味の悪さを残して

お互いに次に雑談しようという気持ちにブレーキをかけてしまいます。

 

授業でやるフレーズはほんの最初だけ

日本人「◯◯さんは何が好きなの?」

留学生「本を読むことです。」

 

これだけで会話が終わることはまずありません。

日本人「へ〜どんな本?」「日本語?」「漫画とかは?」

なんて感じで会話が広がっていきます。

この広がりの先に使う単語を彼らは持ち合わせていなかったりします。

より詳しく話すといより、会話が広がっていくきっかけの日本語を

準備していません。

 

自分の好きのまわりにある言葉を日本語で書いていこう!

前置きが長くなりましたが「〜するのが好きです」の復習で

自分の好きなものについて言葉を書いていこう!という活動をしました。

 

①ノートの真ん中に「好き」と書きます。

何も言わなくても好きの周りをハートにしたり可愛く書いてくれます。

 

②真ん中の「好き」からいくつか好きなものを書いて周りを囲みます。

 ここまでは結構すぐにできます。

 スポーツ、旅行、料理、音楽 etc

 

③②で書いたものについての言葉を書いていきます。

ここからが本題。そして難しい。

思いついたことをどんどん日本語で書いていこうと説明しました。

ここで大切なのは、あの言葉は日本語でなんて言うんだ?という気づきです。

この時ばかりはスマホを解禁してみんな調べまくります。

 

みんなの好きが広がりを見せます

料理 と書いた子は日本の料理、作ってみたい 

私「どんな料理なら作れそう?」

 

チェス 友達、お年寄り とかいた学生

私「お年寄りとチェスをやるの?」

学生「若い人はあまりやらないので・・・」

私「へ〜そうなんだ、どうしてチェスをはじめたの?」

 

発表します

私は_____が好きです。

その中でも、特に、一番好きなのは、なぜ好きかと言うと

軽く型も提示します。

 

何人かに発表してもらいました。

私は純粋におもしろくて興味深くて

「へ〜〜、そうなんですね〜、ふーーん」と相槌を打ってました。

 

そして、後で気がつきました。

この相槌も、注目させるべきでした。

人の話を聞くときの日本人の半端ないうなづきとかも

観察対象として見てもらうべきでした。

大失敗!

 

でもみんなの好きをノートいっぱいに書いて

なんだか楽しい時間になりました。

このノートがこの先ずっと役に立つことを祈っています。

 

最後に私からのメッセージとして

好きなことを話すとき、次にやってみたいことを話すといいよ。

そうすると意外と仲間が見つかったりするものだから。

そうすれば日本人の友達もできるかもしれない。

そんなチャンスを掴んでくれることを祈って伝えました。

 

なんなら結婚相手が見つかることだってある!

良きご縁を掴んでね!