日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【会話力】相手のターンの時はお休み ではありません!

オンラインで授業されたことのある日本語の先生なら

きっと同感していただけると思うことがあります。

 

オンライン授業、どんなに真面目なクラスでもその聞く態度は

微動だにせず、微笑みもせず、睨みつけるような眼差しです。

真剣に授業を聞いていると思うことにしましょう。

 

一方、日本人だけの集まりになると・・・

講師同士の打ち合わせや、日本語関係のオンライン勉強会に出た時。

日本語に関係なくともオンラインで講習会に出た時。

画面に映る日本人参加者を見て思うことは

みんな赤べこか?って位に首をぶるんぶるん振っている!

いや、うなづいているだけなんですけどね。

共感の度合いが強いほどその揺れは強まります。

もちろん口元には微笑みを浮かべて・・・

 

一度この様子をビデオに撮って学生に見せたいと思いますが

そんなことは許されないのでもどかしい限りです。

 

会話の授業 発話がおわったらお休みですか?

会話の授業で、自分の得意な料理や、作れる日本の料理の

工程を上手に説明するという課題をやりました。

・まず、はじめに、最初に

・つぎに、それから、そして

・最後に

これらの言葉を使ってうまく説明していきます。

 

料理の工程を説明するので、必然的に長くなります。

長々と話している相手を前に、発話していない人は・・・?

『話さなくていいからって お休みじゃありませんよ!!!』

 

聞く側はどんなことをしますか?

うなづいたり、実際に言葉も発しますよね。

ということで合いの手を考えてもらいました。

 

へ〜

ふ〜〜ん

そうなんだぁ

それで?

それから?

などなど。

 

いざ、合いの手を発話する

ではでは、練習しましょう。

私の後に言いましょう。

私「へ〜」

いつものごとく元気よくリピート

学生「へーーーー!!」

わかります?ニュアンスが違うんですよ。

ニュアンスがめちゃくちゃ大事になってきます。

 

一番わかりやすいのは

それから? と それからっ(なんなのよ!)(怒り口調)

両方話していたら学生たちにバカウケしました。

そうだそうだ、言い方が大事だという空気感になったところで一通りで練習。

 

いざ、会話を作ってもらい発表

どちらかが料理を説明するということになるのですが

2人で協力しあって、単語を調べたり、言い回しを変えたりがんばっていました。

そして、いざ発表。

 

2人が前に出て考えた会話を発表します。

ともに考えた相方が一生懸命料理の手順を説明するのを

祈るように黙って聞き入る人が続出!!

そりゃそうだ。一緒にがんばった相手が一生懸命話しているのに

自分の発話を被せることなんてできません。

気持ちはよくわかりました。

 

でも、敢えて言いました。

相手ががんばっていたら 静かに聞いてしまうのはよくわかった。

でも、相手のリアクションがあった方がもっと話しやすいものだよ。

と、話しました。

 

今、思い返せば私が両方のパターンをやってみるんでしたね。

だまーーーって聞き入るパターンと

フムフム赤べこのように聞くパターンと。

 

留学生が自然に使える合いの手のリストを考えないといけませんね。

職場で愛される人になるために、私ができることをしていなければと

改めて思いました。