日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【文型】〜に伴って

台風の接近に伴って風が強くなるでしょう。

台風が接近するのに伴って風が強くなるでしょう。

 

「に伴って」がわからなくても

台風、接近、風、強く で言いたいことはほぼ理解できるんですよね。

でも、「に伴って」を勉強しなければなりません。

こんなの日常会話で使わないし〜〜〜

 

そういえば、この前電車の中で女子高生たちが言ってましたよ。

「繊維の燃え方覚えてどうなんの??」

たしかにおっしゃる通り!

でも、大人は知っています。

それでも勉強しておいた方がいいんだよ。

 

女子高生には答えてあげられないけど、日本語教師としては

きちんと答えを持っておかないといけません。

私はこの日、最低3つはお持ち帰りしてもらおうと考えました。

 

お持ち帰りポイント① 前件が変化して、後件も変化する

後件は変化する文章にならないといけません。

✖︎女性の社会進出に伴って離婚が多い。

◯女性の社会進出に伴って離婚が増えた。

 

後件は必ず変化を表す表現がきます。

〜ようになった。

〜てきた。

〜ている。

などなど。それを正しく使えるように練習を繰り返します。

 

お持ち帰りポイント② ところがどっこい、変化しない使い方がある!

ラソン大会に伴う交通規制のお知らせ。

これ、全件も後件も変化していません。

前件は後件の理由や原因になります。

お知らせの文章でよく使われるので、見た時に理解できるように

例文を提示して、文を理解させる練習をしました。

 

お持ち帰りポイント③ 同伴の意味でも使っちゃうのだ。

妻を伴いパーティーに出席した。

留学生が使う確率限りなく0に近いですが。

使う、使わないんじゃないんだ!私!と自分を奮い立たせて教えます。

(会話で使わない文型はなぜかモチベーションが上がりません・・・)

これは 例文を提示した時点で「連れて」とすぐに理解してくれました。

 

これはどんな場面で使うのか、かたい表現だよね。と確認して終了です。

 

気づいちゃいました?会話やってません。

 

そうなんです、今回はあえて会話はやってないんです。

だって、おかしいですよね。

A:Bさん、暑いですね。

B:ほんとですね。気温が上がるのに伴ってビールが飲みたくなりますね。

A:そうですね。仕事が終わったら飲みに行きましょうか。

なんて会話はまったくないだろうし。

 

文作は

「日本語が上達するのに伴い」

「年をとるのに伴い」

で、後件を考えてもらうというのをやりました。

前件後件、完全フリーで作らせたら

とんでもないことになりそうなので。

さて、この判断はあっていたのか???

 

いつも悩むところです。