日本語教師の日記

忘れてしまいたいけど、忘れたら成長できないので恥を忍んで書く日記

【文型】〜んですか

日本語教師になってはじめて「〜んですか」が文法であることを知ります。

そして、日本語教師になって3年経っても

未習の学生たちに「どうしたんですか?」とか

「行ったんですか?」と言ってしまっていたことを思い知ります。

 

みんなの日本語26課の「〜んです」が 多すぎるぞ!

これは導入にパンチがありますから

けっこうすんなり入ります。

「旅行に行くんですか?」

「お腹が痛いんですか?」

眠そうな学生を見つけて(こういう時に限ってみんな目がぱっちりしてる)

「眠いんですか?」

 

導入が終われば接続練習。

普通形への活用はつまずく学生もいますが

なんとか要領を掴めば次は口頭練習。

「んです」はとても言いにくいので

何度も何度も練習。FCを用意してゲーム感覚で

どんどん言ってもらいます。

 

みんなの日本語 L26はA1からA6まであります!

A3では

どうして 食べないんですか?

 ーきらいなんです。

 

と受け答えの人も「〜んです」を使って理由を言います。

 

A4では

カラオケ行きましょうよ!

 ー今日はこどもの誕生日なんです。

 

と、否定的な応答するときの理由を言う時の「〜んです」を勉強します。

このくらいまでは理由を聞く、理由を言う

その時には「〜んです」を使うんだなとわかります。

問題は次からです。

 

A5で 突然毛色の違う「〜んです」が登場

 

郵便局へ行きたいんですが 教えていただけませんか?

おいおいおい!

前置きに〜んですを使って、さらに後半でさらっと

「いただけませんか」をぶち込んできた。

もう、こんな言葉を使って道を聞かなければいけないなら

Googleマップさんに聞きますよ。

(実際に、行き方がわかりません、なんと聞きますか?

 の問いかけに Googleマップ!!!と言われてしまいました)

 

A6 〜んですが  〜たらいいですか でノックアウト

 

いくら、同じ「んです」だからってなんかもう唐突すぎません?

まあ、これが文型積み上げの教科書ですから

今に始まったことではありません。

しょうがない。

 

他の課題遂行型の教科書で見てみると

〜たいんですが

〜てみたいんですが

でお願いするシチュエーションで「んです」を学んでいますね。

 

そうだよ、そうだよ、そうしないと場面設定ですごい労力を使います。

場面設定ダイエットできるとさえ思っています。

 

この場面設定をもっと、もっとスマートにできるようになれば

学生も安心して授業を受けられるのかな。

 

たまーーーーに1課を一回で復習で終わらせる

なんて授業をやることがありますが

地獄ですね。

もう、とにかく「んです」がつけばいいや!みたいな

感じになりがちです・・・